中国輸入のOEMを活用して「オリジナル製品」を持つことで利益率を高めたり、ブランド力を築いたりする企業が増えています。
しかし、工場との交渉、品質トラブル、納期遅延などリスクも多く、初心者にはハードルが高い分野です。
そこで「コンサル」を導入することで、専門知見・経験・ネットワークを借りてスムーズに成果を出す道があります。
本記事では、コンサルを使う意義・選び方・導入ステップ・成功事例・自走化戦略まで、実践ベースで解説します。


中国輸入OEMが注目される理由と市場背景

なぜ今OEMなのか
ここ数年、ネット物販市場は大きな転換点を迎えています。以前(だいぶ前ですが)は「安く仕入れて転売する」だけで利益を得られましたが、競合の増加とプラットフォーム手数料の上昇により、単純な仕入れ転売は薄利になりやすくなりました。
その中で注目されだしたのが「OEM(Original Equipment Manufacturer)」です。
OEMとは中国工場にオリジナル仕様の商品を発注して製造してもらい、自分のブランド商品として販売する方法です。
これにより、価格競争に巻き込まれず、差別化された商品を長期的に販売できるという強みがあります。特にAmazonでは、同じ商品ページに出品者が乱立する相乗り型販売は淘汰されつつあり、OEMで「自分の独自商品を持つ」ことが売上を伸ばすための必須条件となっています。
とはいえここ数年前からはただのOEMだけでは勝ち残りが難しくなっていることも事実です。
自社製品のブランディングも視野に入れて販売していくことが望ましいです。プラットフォーム依存の販売形式ではなく、自社ショップも持ち外堀も埋めていくようなイメージです。
完璧にすることは難しくても他社との差別化や顧客囲い込みの戦略でもって自社のブランドの認知を拡げていくということです。
OEMと転売・仕入れ型ビジネスとの違い
結論として、短期的に稼ぎたい人には転売型が向きますが、長期的に「ブランド事業」として育てたい人はOEMが最適です。
コンサルを導入すべき場面とその判断基準
自力でやるメリットと限界
OEMは情報がネット上に多く公開されているため、独学で取り組むことも可能です。自分で調べながら進めれば、コストを抑えて経験を積めます。しかし以下のような限界もあります。
- 工場交渉のノウハウがなく、価格面で不利になる
- 品質管理の方法を知らず、不良品リスクが増える
- 輸送・通関などの物流トラブルで対応が遅れる
結果として「学びながら進めるコスト」が高くつき、時間を失うケースも多いのです。
コンサル導入の判断基準
コンサルは決して安いものではありません。しかし、次のような状況であれば導入を検討する価値があります。
- 売上を短期間で伸ばす必要がある(資金に余裕がなく時間が限られている)
- 過去にOEMを試したが失敗した(不良品・納期トラブルで損失を出した)
- 中国語・交渉に不安がある(現地リソースがない)
- 既に副業で時間が限られている(効率重視)
「試行錯誤している間に1年が過ぎる」のと「半年で売上を形にできる」のでは、その後の事業成長スピードに大きな差が出ます。
コンサル選びのポイント
実績と事例の信頼性をチェック
コンサルを選ぶ際に最も重要なのは「実績」です。公式サイトやSNSで「売上実績」「クライアント事例」が公開されているかを確認しましょう。また、自分と近い規模感(副業なのか、法人なのか)で成果を出しているかも大切です。
サポート内容と範囲
コンサルごとにサポート範囲は大きく異なります。
・仕様書作成までやってくれるのか
・工場探しや交渉を代行してくれるのか
・生産後の品質チェック・検品は含まれるのか
・販売戦略や広告運用まで見るのか
自分が「どこを任せたいか」を明確にし、そこに対応できるコンサルを選びましょう。
契約形態・費用の透明性
成果報酬型(売上の数%を支払う)
固定報酬型(月額◯万円)
プロジェクト単発型(OEM立ち上げ支援のみ)
途中解約の条件や、返金保証があるかどうかも確認必須です。
コンサル導入から成果までのステップ

現状分析と戦略設計
最初に行うのは「現状把握」です。今の資金・売上・扱うジャンルを分析し、「どの市場で戦うか」を決めます。
工場交渉・仕様策定支援
OEMでは仕様書が命です。曖昧な依頼をすると、品質ブレや不良品が多発します。コンサルは仕様書の作り方から、工場の選定、見積もり比較、交渉のノウハウを提供します。
品質管理・生産フォロー
サンプル確認、初回ロット検品、現地スタッフによる品質チェックなどを仕組み化してもらえるのも大きなメリットです。
販路設計・ローンチ支援
製品が完成しても「売れる仕組み」がなければ利益は出ません。Amazonや楽天、自社ECサイトなど、どこで戦うかの戦略を立て、広告やSEOも含めて支援を受けられます。
成功事例と失敗事例から学ぶ
成功事例A:副業から月商100万円へ
会社員のAさんは、コンサルのサポートを受けて小ロットでOEMをスタート。3か月で月商30万円を達成し、半年で100万円を突破しました。仕様差別化と広告戦略を組み合わせたのが成功の要因です。
成功事例B:差別化戦略で競合に勝つ
あるクライアントは、既存商品に改良を加え「使いやすさ」を高めることで競合との差を明確化。OEMコンサルのアドバイスでパッケージやブランド設計も行い、ECモールで高評価レビューを多数獲得しました。
失敗事例:コンサルとのミスマッチ
一方で、コンサルに任せきりで進めた結果、自社にノウハウが残らず、契約終了後に自走できず失敗したケースもあります。「コンサルは頼るものではなく、学ぶための存在」という認識が必要です。
コンサル頼みにならず自走するための戦略
ノウハウ移転とドキュメント化
契約期間中に徹底的に質問し、作業フローを自社に残すことが重要です。自分で再現できるように手順をマニュアル化しておきましょう。
自社体制に切り替えるタイミング
売上が安定してきたら、徐々に自分で交渉や品質管理を進め、コンサル依存を減らす。最終的には「自社でOEMを完結できる」状態を目指すのが理想です。
まとめ
中国輸入OEMは、短期的な稼ぎではなく「ブランドビジネス」を作るための戦略です。その一歩を加速させるためにコンサルを導入する価値は大きいですが、同時に「学び取って自走する意識」を持たなければ長期的な成果にはつながりません。
まずは小さな一歩として、小ロットOEMや試作段階でのコンサル活用から始めるのがおすすめです。
