ネットショップが儲からない人の共通点|物販ビジネス初心者が辞める理由

ネットビジネスは儲かる?儲からない?

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さまざまなビジネスがある中でEC・物販ビジネスに興味を持ってくれた方が当サイトに来てくれていると思います。

Googleで「ECビジネス」や「物販ビジネス」と検索すると、

「儲からない」「やめたほうがいい」などのキーワードがでてきますよね。

「ネット物販は儲からない」というようなネガティブなキーワードも出てきます。

興味はあるけど実際のところが知りたい、と感じている方は大勢おります。

この記事の内容

  • ネットショップは本当に儲からないのか?
  • なぜこのような意見が多いのか?
  • なぜほとんどの参入者がすぐに撤退してしまうのか?

これらの解説とネガティブなイメージになってしまう原因・それに対する私の考察をいれてみていきます。

目次

ネット物販ビジネス(EC)が儲からないと言われる理由

物販ビジネスの現状と市場規模

私がネット物販を始めた頃(2013年頃)も参入者は多く感じましたが、今現在(2025年)ではさらに増えてきております。そして有難いことにEC全体の市場規模は年々拡大しています。

とくにコロナ以降の伸び率が上がったと感じます。

EC市場の伸び率と関連指標
  • BtoC-EC市場の伸び率(2023年):9.23%
  • BtoC-EC市場規模(2023年):24兆8435億円
  • EC化率(2023年):40.0%(前年37.5%)

物販ビジネスの新規参入者が辞める割合

新しいこと(ビジネス)を始めた場合、その事業を継続して行う人(企業)の割合を数値としてだしてみます。

おそらくどの業界でもほぼ同じ数値です。

例えば100人の新規参入者がいた場合、3か月後に継続している人は30%ほどです

そして1年後にはその中からさらに30%しか残りません

現在3か月後1年後
100人30人10人

1年後には、おおよそ10人しか残っていません。

1年経過したのち事業を継続している人の割合が10人に対して辞めてしまう人が90人もいます。

これは筆者が、物販塾の講師を務めたときの数字を参考にしてます。(当時その塾は120人程度の生徒が集まりました)

必然的にその大多数である90人の意見が口コミとして広がることになります。

その90人が、継続せずに辞めてしまったために、「稼げない。やめた方がいい」というような情報が多く蔓延することがとても多く感じます。

参入障壁が低く競争が激しい

実際には知識やノウハウは必要ではありますが、他のビジネスに比べると比較的容易に誰でもPC1つあれば始められるビジネスの一つです。

仕入れ資金は当然必要ですが開業前から店舗を構える必要もなく、初期費用はかなり抑えた状態で参入可能な業界でもあります。

そのため需要拡大とともに参入者も年々増加してきており、当然供給が多くなれば価格競争になりやすく、淘汰される販売者も多くなってきます。

しかし、競争が激しいからこそ、商品選定と販路戦略が成功のカギになります。

EC販売で失敗する人の共通点

なかなか始めない

これまで個人・企業のコンサル、またEC塾などで初心者や中級者の方たちをたくさん見てきました。

ECに興味があり筆者に「話を聞きたい」と何人もの方が相談に訪れたこともあります。

しかし興味本位だけで話を聞きに来る人の大半は「やらない」です。

話を聞いて終わりにしてしまいます。

やらない人の共通点はやらない理由を自分自身で作り上げてしまうことです。

自分には難しそうだ。。
もうすこし資金がたまってから検討してみたい。。

などの理由を付けてせっかく興味を持ったのに、ネガティブな理由を作り上げて行動しないのは非常に勿体ないです。

リスクを極端に恐れる

ビジネスですので、必ず儲かるなんてことはありません。

しかしリスクを取ることに恐れる人の中には少しの損も許せないタイプの人もいます。

売上がまったくない状態で先にお金を使うことになるので気持ちは分かります。

なので計算されたリスクだけを自分の許容範囲の中で取るといいでしょう。

短期的な結果だけを求める

このパターンも多いです。すぐに結果がでないことでモチベーションが上がらずに撤退してしまう。

根気よく続けられる人は「やり方が間違っている可能性があるから今度はこうしてみよう」と試行錯誤を繰り返す傾向があります。

誰でも簡単に売上と利益がでるわけではありません。

大切なのは「継続する力と試行錯誤する努力」

努力は必ずしも報われるものではない。という言葉がありますが正しくは

「方向性が間違った努力は報われない」です。

努力の道筋を間違ってしまうと思わぬ方向にいってしまうこともよくあります。

ネット物販で成功するための3つの戦略

販売力をつけて利益率を上げる

WEB上の商品販売の運営において、特別な技術や能力はあまり必要ではないです。

ネット販売にはSEOに関するテクニック的なことも必要な場合もありますが、大前提である販売継続に対する基本的なことは短いスパンで簡単に変化するものではありません。

逆に言うと販売テクニックで通用することは、長期間通用するものではありません。

楽天やamazonでも「こうすれば検索順位が上がる」というSEO対策のテクニックがあった時期もありましたが、すぐに使えなくなります

本質的な販売力を付けなければ勝ち残ることは難しくなります

価値の提供

amazonや楽天市場などのモール本体の大筋の前提は「販売者がエンドユーザーに最適なものを提供しているか」ということを最優先事項としております。

モール側はエンドユーザーを第一優先することを目的にしています。

お客さんにモノを売っているだけではなく価値の提供をしている、ことを販売者側が理解する必要があります。

続けることが最大の武器

販売するにおいて大原則である基本的なことは昔も今もほとんど変わることはないため、その基本を忠実に学びそして実践し、繰り返し試行錯誤する必要があります。

短期的な結果ではなく、年間スパンでの成長を目指しましょう。

撤退が早い人ほど、稼げる前にやめてしまう傾向があります。

モール依存のリスク 自社ECを育成戦略

モール依存の限界とリスクを理解する

楽天やAmazonなどのモールは、集客力が高く立ち上げ当初の売上獲得には非常に有効です。しかし同時に「手数料の高さ」「出店ルール変更のリスク」「価格競争の激化」というデメリットも抱えています。

特に長期的に見れば、モールに依存しすぎると利益率が圧迫され、ブランド力や顧客リストを自社に蓄積できない状態が続きます。「いつでも出店停止の可能性がある」というリスクを前提に、自社ECを育てる戦略が欠かせません。

自社ECサイトを育てるための必須施策

自社ECは「集客から販売、顧客管理までを自社で設計できる」という大きな強みがあります。そのためには、単に商品を並べるだけでなく、以下のような施策が必要です。

  • ブランディング強化:理念やストーリーを伝え、価格競争から抜け出す
  • SEO対策:商品ページだけでなくSNS・特集記事を活用して自然検索流入を増やす
  • 顧客データ活用:購入履歴や行動データをもとにリピート施策を強化する
  • CRM・メールマーケティング:LINEやメルマガで定期的に接点を持ち、LTVを最大化する

モールから自社ECへ顧客を誘導する方法

すでにモールで顧客がいる場合は、そこから自然に自社ECへ移行させる導線設計が効果的です。例えば、商品に同梱するチラシで「公式サイト限定の情報」や「会員特典」を案内する、モール購入者にフォローメールを送り公式サイトの存在を知らせる、といった方法があります。

さらに、LINE公式アカウントや独自のポイント制度を活用すれば、顧客が「次回は公式サイトで買おう」と思える動機付けが可能です。こうした小さな積み重ねが、長期的にはモール依存から脱却する大きな力になります。

リスク要因・逆説的失敗パターンの列挙と対処法

在庫滞留とキャッシュフロー悪化

ネットショップでよくある失敗が「売れると期待して仕入れた商品が売れ残る」ケースです。在庫が滞留すると、倉庫費用や管理コストがかさむだけでなく、キャッシュが固定化され次の仕入れに回せなくなります。結果として販売機会を逃し、さらに利益率も悪化します。


対処法は、需要予測をもとに小ロットから仕入れること、販売データを分析して回転率の低い商品は早めに処分することです。また、在庫連動システムを導入して仕入れと販売を連動させることで、資金繰りリスクを軽減できます。

広告費依存による赤字転落

立ち上げ当初は広告を打つことで売上を伸ばせますが、リピートや自然流入の仕組みを作らず広告に依存すると、広告費が上がった途端に利益が消えてしまいます。特に近年はリスティング広告やSNS広告のCPCが高騰しており、「売上は伸びたが赤字」という失敗パターンが増えています。


対処法は、新規獲得を広告でまかないつつも、同時にメルマガ・LINE・SNSコミュニティでリピート顧客を育てること。CAC(顧客獲得コスト)とLTV(顧客生涯価値)のバランスを常にモニタリングし、「LTV > CAC」を維持する仕組みが必要です。

流行依存と短命ビジネス化

一時的に流行った商品に依存してしまい、ブームが過ぎると売上が激減するのも典型的な失敗パターンです。短期的には爆発的に売れても、リピート性がなくトレンドが去れば一気に在庫が膨張し赤字に転落します。


対処法は、単一商品に依存せず複数の柱を持つこと、流行商品で集客しても最終的には定番商品やブランドのファン化につなげる設計をすることです。さらに、競合との差別化をストーリーや独自性で打ち出しておけば、流行が過ぎても安定した売上を維持できます。

モチベーションを保つ。ネット販売の熱量を長く維持する方法

EC業界の情報のインプット

事業・ビジネスを始めるときや販売継続するときの熱量はかなり重要です。

私がEC業界に入ったときには「なんとしてでも自分自身を変えてやる!」という強い意志を持っていました。

しかしその熱量を熱いまま継続させていくこともなかなか難しいです。

熱量を維持していく方法は、常に情報をインプットしていくことをおすすめします。

書籍を読むというのは非常に効果的な手段の一つです。

ネット上にある情報でもいいですが、本を読む習慣がすごく有効です。

読書はその情報が常に頭のなかにあるような状態で不思議と継続する力もつきます。

EC業界の仲間を作る

一人物販の場合、相談できる相手や仲間がいないとモチベーションや情報交換が希薄になってきます。

コミュニティ・コンサルなど同じ業界内での仲間を作ることも重要です。

私も経験がありますが、そう相談できる相手がいるのといないのとでは、全く違います。

最終的な判断は当然、運営者が決めますがそこに至る理由付けや動機などは仲間に相談したうえで決定するときもあります。

まとめ

ECサイトのネット物販ビジネスが儲からないと言われるのは、

  • すぐに辞める人が多い
  • 販売戦略を持たずに継続性がない
  • 商品選定/市場選択の時点で間違っている

このような理由が大きな原因です。

ですが逆に、「継続力」「商品選定力」「販売戦略」を意識すれば、物販ビジネスで成功できる可能性は大きく広がります。


まずは小さく始めて、コツコツと積み上げていきましょう。

新しいこと(事業)を始めて継続する人の割合というのは異常なほど少ないです。

それが「稼げない」というネガティブなイメージが蔓延する原因の一つでした。

ですので自分なりの熱量を維持する方法を見つけ、継続する力を持つことが大切です。

特別な能力や技術などはあまり必要ありませんし関係ないです。

とんでもない売上をあげている社長さんたちも、とんでもない才能があるわけではなく意外と普通のそこらの人とあまり変わりません。話してみれば分かりますが全然普通の人達が多いです。

売上が伸び悩んでいる・モチベーションなどが継続できない・そもそもどうしたらいいのか分からないなどがあれば私の方で相談に乗ることもできますので是非こちらまでお問い合わせ

この記事を参考にしてみてください。

今回は以上です。

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この記事を書いた人

ていゆうのアバター ていゆう ECコンサルブロガー

・EC運営歴10年
・楽天ショップ・オブ・ジ・エリア/ヤフーショッピングエリアアワードに複数回受賞
・最高月商3000万円
・現在はECコンサルティング

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