2013年当時、サラリーマンをしながら副業を始めることになったストーリーです。
副業として始めたころは、まさか自分が起業するとは考えもしていませんでした。
しかし当時から副業とはいえ、自分が経営者であるという気持ちも持ちつつ、がむしゃらに張り切っていた時代でもあります。
中国輸入でネットビジネスをスタート
会社員として働きながら後悔しないための人生を送るために自分でもできそうなECビジネスを副業からスタートすることになりました。
当時(2013年頃)EC物販として大きくこの4種類のものがありました。
- 国内せどり:仕入れ先は国内の実店舗やECサイトで販路はアマゾン/ヤフオク
- 中国輸入:仕入れ先は中国のECサイトで販路はアマゾン/ヤフオク
- 欧米輸入:主な仕入れ先はアメリカのECサイトで販路はアマゾン/ヤフオク
- 欧米輸出:国内で仕入れて販路はアメリカのアマゾン(amazon.com)
もっとあったかもしれないです。
ただ現在は全然手法が違うようなのですが当時はこの4つが主流でした。私は中国輸入をやることになります。
2013年のころは現在と違いかなりの円高。ちなみに2012年は一時期1ドル85円の時もあり、私より早く初めていた先輩たちはその円高の恩恵を有難く受けていたようです。
2013年から2014年にかけて徐々に円安になっていくのですが、それでも今より全然やりやすかった記憶があります。
中国から輸入した商品を国内のECサイトで販売するというビジネス、中国輸入に決めた理由は自分にもできそうなこと、向いてそうなことを絞っていったときにこれが残りました。
当時の中国輸入ビジネスの流れとしては
- 国内サイト(主にアマゾン)で、売れている商品をリサーチする。
- 代行会社または中国人のパートナーを使い、商品を中国から購入(仕入れ)する。
- 仕入れしたもらった商品を日本まで運んでもらう。
- 商品をアマゾンで販売する
すごく大雑把な流れですがこれを繰り返し行います。
とは言え、まったくの素人がこれをいきなりやりましょう!といってもなにから手を付けていいのかわかりません。
当然私もまったくわからなかったです。
ネット物販の始め方 おすすめはコンサルティングを受ける
なにもわからない状態でスタートさせていきなり失敗するよりも誰かに教えてもらう方がいい。
と直感的に感じ、それを教えてもらうには「物販塾」もしくは「個人コンサル」こういったコンサル形式のものがありました。
物販塾:一人の塾長もしくは何名かの講師がおり、教えてもらう立場の生徒が何十人もいるような大規模・小規模なさまざまなタイプがあるグループコンサル形式。
個人コンサル:先生一人。生徒一人の完全マンツーマン形式。
聞きたいことが山のようにある私は個人コンサルを選択。
問題はだれに教えてもらうかということです。身近な人でそのような人がいれば一番良かったですが、関東の田舎である僕の地域では当然そんな人はいるわけもありません。
そこで、すでにこの物販ビジネスを行っておりその内容をブログで書いている先人に個人コンサルをお願いをしよう。と、勝手に考えました。
当時、中国輸入に関してのブログを書いている先人が多数おり、そのなかから数人を選び、メールのやり取りをすることから開始。そのなかで一番メールのやり取りを頻繁にしてくれた人に直接アタックしてみることに。
「この人に教えてもらおう」と決意し、個人コンサルで教わりながら物販を始めることとなります。(このコンサルの先生とはそのあとも交流が続き、共同で会社を立ち上げることにもなります)
コンサルということですので当然お金を払って教えてもらうことになります。
なけなしの貯金からコンサル料金+仕入れ代金。これらを用意してスタートしたわけですが、仕入れ代金は30万程度のお金からスタートした記憶があります。
社畜であった現状をどうにか打破してなんとしても自分の力で稼いでいきたい。
この強い気持ちがすべての原動力になっていました。
失敗したらどうしよう。。みたいな気持ちは不思議となかったような気がします。
アマゾンで売れている商品サイトのリサーチ

商品を販売するにあたって通常は自分の商品を持っていることが普通です。しかしサラリーマンである当時の自分が商品なんてもっているわけがありません。
ここで言う中国輸入転売ビジネスというものは、アマゾンですでに販売されており売れている商品をリサーチし、それをそのまま中国サイトから仕入れを行い、アマゾン上で「相乗り」という形で販売をスタートさせます。
相乗り販売の説明もしておきます。
アマゾンは楽天市場やヤフーショッピングの販売モールと違い、同一商品は1つの商品ページで販売する。といった形式がとられています。
1つの商品ページに何人(何社)もの販売者がいる。それを相乗り販売と、呼んでおります。
中国輸入転売の失敗が少ない理由として、すでに売れている商品のみ扱う。といったことがあげられます。
中国輸入の商品仕入れ 代行会社?中国人パートナー?
現在は自分で中国サイトから購入する、といったパターンもあるかもしれませんが、当時はそんなことをしている人はほぼいません。
私の知るかぎりでは2パターンによる仕入れが主でありました。
仕入れをするにあたって、代行会社or中国人パートナー。
代行会社
メリット:すでに仕入れ代行実績があるためすぐにでも仕入れ可能。
デメリット:仕入れの手数料などがかかる。コストアップになることが多い。
中国人パートナー
メリット:代行会社に比べてコストが安い。
デメリット:自分で探す必要があり、また信用性に不安があることも
現在も仕入れ代行会社は多数あるはずです。その中から何回か仕入れをしてみて融通性・コスト面を比較しながら試してみるのもいいでしょう。
中国人パートナーと言っても、いきなり知らない中国人にお金を送金するなんて、
「とてもじゃないけど危険すぎる!詐欺にあったらどうすんだ!」
このように思いますよね。当然同じ気持ちでした。
この問題に関してはまずは少額から少しずつ始めて試してみるしかないですが、私自身も送金後にバックレられた。などということは一度もありませんでした。
中国人パートナーに関しては私の場合は2人いましたが結果的に1人(1社)のみ最後のほうまで長いお付き合いをさせて頂きました。
中国人パートナーの探し方ですが、一人はコンサルの先生からの紹介(北京在住)
もう1人(1社)は中国人を日本人とビジネスパートナーとして繋げるマッチングサイトから探して利用してみたところから始まりました
1社と書いているのはその方が個人ではなく中国物流会社の一員であったためです。ちなみにこの方とは僕が広州に初めて行ったときにお会いしています。綺麗な女性の方でした。
あとからわかったことですが、仕入れする工場(店舗)にしても中国側の物流会社にしても広州・深圳・香港・上海このあたりの港がある都市からにしたほうがいいと分かりました。
当然、港がある都市のほうが物流に関しても利便性があり、製造工場に関しても港がある都市に集中しているためです。
北京は中国の首都であり一番発展しているイメージはありますが、実際に貿易や取引することになるのは広州・深圳・香港・上海このような都市にある中国企業とお付き合いすることが多くなります。
仕入れた商品をいよいよ販売することになりますが、
販売開始直後から僕はやらかしてしまうことになったのです。
中国輸入アマゾン販売を開始
代行会社や中国人パートナーが中国サイトで購入してくれた商品を中国から日本へ輸入。
商品数が少ないうちはエアー便といって貨物飛行機に乗せて輸入し自宅で到着を待ちます。
日本では商品の外装である段ボールや紙素材のものは当然新品のものを使いますが、まるで使いまわしされたかのようなペラペラの段ボールが自宅に到着。
到着した商品にアマゾン用のバーコードシールを張り付け、いよいよアマゾンでの販売開始です。
アマゾンでは商品ページ1つにつき、1つの「ASIN」というものが存在します。
該当するASINの商品番号用にアマゾン専用のバーコードシールを貼り、それをアマゾン倉庫へと配送します(これをFBA納品といいます)
無事にアマゾン倉庫へ到着すると、事前に作成しておいたセラー用アカウントである「セラーセントラル」と呼ばれるから自身のアマゾンセラー用管理画面から確認可能で、入荷後は即販売されることとなります。
販売開始初日から運がいいことに7万円の売上がでることに大変驚きました。
その初日の成功を筆頭に初月から80万ほどの売上を上げることになり、自分の力だけで販売なんてできるのか?という不安も初月の売上金額を見てしまったため吹っ飛ぶこととなり、同時に大変な自信となりモチベーションを上げるきっかけにもなります。
しかしそのまま順調にいくと思いきや、当然アクシデントも。
初仕入れは10種類程度の商品数。
その中にカメラ付属のライトがありました。確か中国のメーカー品で
品番でパート1・パート2・パート3 のように3種類のバリエーションがある商品だったと思います。
少し高額だったため5個のみの仕入れでしたが、なんと仕入れた商品は「パート2」でFBA納品した販売ページの方の商品ページが「パート3」。
購入者であるお客さんは「パート3」を注文したのに、いざ商品が届いたところ「パート2」が届いたため、そのお客さんが怒っている。と
原因はアマゾンで商品リサーチしたものとまったく同じものを中国サイトで購入しなければならないのですが、中国サイト側にも似た商品が乱立しており、同じモノだと思って仕入れしたものが実は若干違う、といったことがあるのです。
アマゾン倉庫側の入荷係は該当している商品ページと入荷された商品が同じものかどうかの確認は一切せずに該当している「バーコードシール」が同一であればそのASINページで登録入荷をしてしまうのです。
しかしアマゾン倉庫側の人から見ればこれは当然とも言えます。数千万種類を取り扱うこととなるため、すべての管理をバーコードで行っている以上、商品の確認はしないのは至極当たり前の話です。
即刻、お客さんに謝りの連絡をいれ残りの4個の商品をすぐに引き上げることに。

販売モールの多様化がリスクヘッジになる
当時はメインモールとして使っていたのがアマゾン。ヤフオクをサブ媒体としていました。
アマゾンで販売できないものはヤフオクで販売することで不良在庫になることもなく、ほとんど仕入れ商品は売り切ることができます。
せっかく仕入れをして国内まで輸送した途端に納品予定である該当のアマゾン販売ページが消えるということもあります。
アマゾンで販売ページがない場合は、ヤフオクなどの違うモールで出品するしかありません。こういったことから販売モールは多数あった方がいいです。
アマゾンはとても合理的主義企業であるため、エンドユーザーのためにならないと思われることは出品者側が泣くことも多数です。
いずれにしても特に資金が少ないうちは仕入れた商品はできる限り、そしてすばやく現金化する必要があります。
お金と資産在庫を回して雪だるま式に資金を増やすことがビジネスの本質です。
仕入れ注文からアマゾン納品するまでの流れ
中国に注文をいれてからのスケジュールとしてはこんな感じです。
1.リサーチした商品を注文(1日)
2.代行会社または中国人パートナーが中国サイトで購入(1日から2日目)
3.中国サイトである工場や店舗が発送し中国物流会社へ到着(4日から5日目)
4.エアー便で中国から発送し、日本に到着(7日から10日目)
5.日本税関を通り、目的地である自宅事務所へ到着(10日から2週間)
このように10日から2週間ほどで到着します。ただこれはうまく流れた場合です。
厄介なのが日本の税関検査で、たまにランダム検査に商品が引っかかることがあります。
中国輸入は偽物に注意
中国輸入転売で気をつけなければならないのが、偽物です。
ナイキやプーマなどの有名ブランドが中国サイトにあれば、それは明らかに偽物なので分かりやすいですが、微妙に分かりずらいものもあります。
香港ブランドや韓国ブランドのものは最初は分からずに仕入れてしまうことがありました。
なので必然的にアマゾン販売ページで「ノーブランド」となっているものが主な仕入れ対象物になってきます。
販売開始から3カ月もたってくると常時100種類程度の商品を扱うことに。
通販ビジネスで月商250万突破し独立
サラリーマンとしての帰宅は19時ごろだったので、午前3時まで副業をすることもありました。
会社の残業で午前3時までならその日に会社を辞める自信がありますが、不思議と自分のビジネス副業は苦ではなかったです。むしろ面白さを感じておりました。
このころは会社のパソコンでアマゾン管理画面を開き、就業時間に副業をすることも当然ありました。
そして販売開始から半年がたったころには売上が250万ほどになり、自信とともにある決心をすることに。
副業を開始したときにすでに決めていたことがありました。
特に月商の数字で決めていたわけではないですが、会社をやめるために個人事業を始めたようなものです。
実際は月商250万程度で独立は少し早かったかもしれません。
当時の周りの同業を見ていると、だいたい月利で100万が独立の一つのバロメーター的な数字でした。
月利で100万というのは月商500万以上程度は必要です。なので普通から比較するとだいぶ早い決断となります。
しかしもう気持ちは止まりません。
決めたからには1日でも早く、辞めることを会社に伝えるべきだと考えておりました。
独立後の個人事業主申請と税務処理
不安や心配はほとんどなく、晴れやかに一人事業での生活が始まります。
今から考えると失業保険の受給もあるので、すぐに個人事業主の申請をしない方が良かったのですが、自分が個人事業主になれる。という嬉しさとテンションで辞めたその月には個人事業の申請をだすことに。
とにかく自由になれたことが何よりも嬉しかった記憶があります。
コンサルの先生とも半年経過後(コンサル期間は終了)も、常に連絡をする日々でしたが、そのころには売上もある程度の数字をあげていたことから、税務申請の準備だけはしておいた方がいいと助言を受けていました。
自分で税務申請することも勿論可能ですが、必ず売上は伸びる!と根拠のない自信だけはあったため、最初から税理士さんに依頼することに。
最初に問い合わせた事務所さんが、契約開始から1年間は起業スタートアップの安いプランがあると伝えられ、月に1万程度で顧問してくれる。ということで、地域のなかでもそれなりに大きな会計事務所さんに依頼することに。
僕はほとんど考えずに税理士さんを選びましたが、通常は何社か面談し選考するといいです。
ネットビジネスは一人の仕事だから仲間が必要
一人での仕事がスタートしたわけですが、僕の場合はコンサルの先生だけではなく
いろんなコミュニティに加入して横の繋がりも持つようにしていました。
やはりというか、一人だけでやれることというのは限界があり、独立したからこそ仲間は必要になります。
そのおかげで独立し1年後にはコンサル先生を塾長としたビジネス塾の講師を請け負ったり、塾の生徒たちと中国の広州視察、そしてその塾生たちとの交流やまたその繋がりで仲間が増えていくことになります。
ネットビジネスなのでネットだけで完結すると思いきや、やはり人との繋がりがとても重要になってきます。
コロナが流行したころに一時期、交流が疎遠になったときもありZOOMなどで済ましてしまうこともありましたが、やはり「直接会う」ということが僕は重要だと思っております。
直接会うことによって相手の雰囲気などが理解でき、電話やZOOMだけでも知りえない事柄がでてくることも多聞にあるからです。
同業者の場合、仲間と同時にライバルであることもあります。同じ業界で同じ商材を扱っているとなるとそれは顕著に認識してしまうこともあります。
大きな局面で会社や自分が変化したり方向転換する際に、知人や仲間からの助言やアドバイスが有効になったことは多々あります。
しかしながら最後は自分の判断ですべてを決めるようにしておりました。自分の判断に至るまでにはいろんな意見を取りいれてそれらを参考に判断することが重要であると思っております。
独立した直後に顧問して頂いた税理士さんに言われたことがあります。
「経営者は皆、孤独なのですよ」と。その時は独立直後であったためあまり気にしていませんでしたが、なぜかずっとその言葉が頭に残っています。
その時は自分の事業を法人化したり、売上が億単位になるとは思ってもいなかったのですが、独立後はサラリーマン時代とはまったく違った人種の方々と触れ合うことになり大変貴重な経験をしたと思っています。
当然、一人ではできなかったこともあります。
ぜひ共に成長できるような仲間を作ってみてください。
そして自分のビジネスを確立して自由に人生を楽しむべきです。
なにか相談があれば受け付けておりますので是非こちらまでお問い合わせ
